2020-12-22

スカート『ストーリー』をかけながら起床。仕事。朝、ネオバターロールレーズン、昼、温玉うどん。在廊の疲れがたまってきて、キーボードをタイプする指のロレツさえ怪しくなってきた。小さな子どものおしゃべりでもないのに「うどん」が「うろん」になってしまう。「てんぷれーたをごかくにんくらはい」どうしてこんなことが起こるんだろう。とはいえ在廊というのは思っていたよりもずっと良いものだなあ。編集という競技が終わって、キス・アンド・クライでうれしさに咽び泣き、そのまま酒を持ち込んで宴会、みたいな日々。まるで夢のよう。帰り道、家の近くで荷降ろししている佐川の人を捕まえて「あっち方向もう行かはりましたか?」と尋ねると「このあとです!」と言われたので急いで帰る。その後、無事『恥ずかしい料理』制作日記の受け取りを完了。250冊、4個口もあるので何度も持ってこさせるのは申し訳なく、どうしても一発で受け取りたかったのだ。中身を確認し、さっそく先に届いていたカバーをかけると完璧な出来。物が出来上がって、一点の曇りなくうれしい気持ちで満たされるのは生まれて初めてだ。表紙の最厚口の色上質、若草色のチョイスも、本文の薄手の書籍用紙も、イワタ明朝オールドをベースにした合成フォントも、そして少し粗悪な印刷も、何もかも。難点を挙げるとするなら、厚すぎてノドと文字とがかなり詰まってしまっている点くらいか。自費出版で「文庫本」という商品形態に挑戦するのはかなりの技量が試されるとわかっていたが、これならなんとか1650円(税込)頂戴できると思いホッと一安心。店頭で大手出版社の書籍と一緒に並んだとしても、おそらく引けを取らないだろう。何より南田くんの装画が本当に素晴らしい。とりいそぎ、80冊ほどカバーを掛ける。ラジオ深夜便、1時台はアンコール放送「今年お亡くなりになった方たち」ねむの木学園園長・宮城まり子さんインタビュー。当時94歳。上等の織物の端切れのような素晴らしいお話に、素晴らしい相槌。聞き手はおそらく後藤アナだろうか。清らかな気持ちで胸いっぱいの就寝。夫には適当に食べてもらい、夕方に仕事先でいただいたもつ煮込み丼が夕飯になった。

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