近況報告
2021-09-26

初秋の近況報告2021

梅雨開け前に、俗に言う「ランナーズハイ」の味を占めて以来、週1〜2のランニングが楽しみになっています。少ない頻度で、距離もそんなに長くはありません。ランニングの先輩である夫に先導してもらって、近所をだいたい3キロほど走っています。

走ることそのものは断じて、全く、楽しいものではありませんが、大人になると息を切らすくらい一生懸命になることもそうそうないので、自分が進んでそんな珍しい状態になるのがおもしろく、すっかりやめられなくなってしまいました。あと単純に体調が良くなる。最近は、あらゆる悩み相談に「走ってみたら?」と答えてしまいます。走って血行が良くなると、自動的に機嫌も良くなるので。

最近つくづく健康法の話がやたら盛り上がる年頃になったのを感じます。おすすめのサプリはヘム鉄です。わたしは1日1回、飲んで3日で視界の彩度が上がるのを感じました。これまでずうっと貧血の世界を生きてきたのだと思います。

先日、『みんな水の中』(横溝誠)を読んで、まるで自分のことばかり書いてあるような気がして驚きました。わたしは2019年に発達障害という診断を受けましたが、先生も「そういえば」というような軽い感じで話題にされたくらいで服用する薬も十年来変わらないので、とりあえずそのことは保留にしていました。でもこの本を読んでからというもの、今までわたし個人の個性としていたことはもしかしてASDの特性なのではないかと気になって仕方がありません。

思えばわたしが最初に文章を付け始めたのは、多数決では絶対に負けてしまう、わたしから見た世界や言葉の意味を弔うためのものだったような気がします。仕事や生活で「それは間違っている」と言われたのにあきらめきれなかった自分の感性を、墓標にしたのがこれまで作ってきた ZINEたちでした。

しかしページをめくってもめくっても、自分のことが書かれているような気がする本が存在するというのは、恐ろしいことです。読んで以来、ちょっと情緒がおかしいような気がします。

こないだ観た『青春怪談』(1955)の北原三枝と三橋達也のシルエットが、ほぼ「樽ハイ倶楽部」のグラスに描かれたイラストそのままでした。

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