2022-12-02

「2019-2022わたしの1冊」無印良品 京都山科 MUJI BOOKS に参加しています

無印良品 京都山科、1階 MUJI BOOKS にて開催中のフェア「2019-2022わたしの1冊」に参加しています。

無印良品 京都山科オープン3周年を記念した今回の企画では、「2019~2022年の3年間を表す本」というお題で、こちらにゆかりのある方々がそれぞれ1冊ずつ本を紹介されています。

わたしは『ずっと、おしまいの地』こだま(2022年・太田出版)を挙げました。

今年の秋、コロナ後遺症になって大変だったことはたくさんあるのですが、一番深刻だったのは、読み書きがまともにできなくなってしまったことでした。「あ」とか「お」とか、文字自体は問題なく読めるのに、文字が連なって「あお」になったとき、それが一体何を指すのかがわからない。「あお……どういう意味だっけな…………思い出せない………………」と、そんなことで頭がオーバーヒートして寝込んでしまう。当然、本を読む楽しみからも遠ざかってしまいました。

ところが、這うようにして行った書店で手に取ったこの本だけは、必死に文字の意味を考えなくても、驚くほどスルスルと読むことができたのです。著者のこだまさんは、「健常」の状態では目に見ることができない言葉のハードルを、一つ一つ取り払いながら文章を書かれているように思えました。

読んでいるうちにグッとひきこまれて、思わず手に汗握るような本はもちろん良いものなのですが、自分が書くなら、こんな風に読まれる文章にしたいなあと思うようになった一冊です。

フェアにコメントをお寄せしたときは、実はまだ体調が万全ではなく、文面が小学生の作文のよう(本当にすみません)になっていますが、本来はこういうことが言いたかったのでした。

無印良品 京都山科のMUJI BOOKSさんには、『恥ずかしい料理』(2020年・誠光社)発売直後に「『恥ずかしい料理』ブックフェア」を開催いただいたこともあります。今回の企画には、写真家の平野愛さんや誠光社店主の堀部篤史さんも参加されていますよ。またこの3人でお声掛けいただけてとてもうれしいです。

店頭では、「2019-2022わたしの1冊」が掲載されたフリーペーパー「MUJI BOOKS NEWS vol.4」も配布中です。機会がありましたら、ぜひお立ち寄りください。

【京都山科】大好評 2019-2022わたしの1冊 | MUJI BOOKS

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