文筆活動の経緯

2015年頃より、趣味として印刷物の制作・ライティングを開始。勤務先の業務都合上、Adobe IllustratorやInDesignの技術を習得する必要があったため、というのがその理由だった。ちょうどそのころ一般化の兆しがあった「ZINE」の存在を知り、パーソナルなできごとを書き殴ったものから「野点」や「カニ」などテーマに沿ったミニコミ的なものまで、あくまでも「デザイン技術の向上」を目的にさまざまなタイプの印刷物を旺盛に制作した。同時に京都の独立書店を中心に制作物の取り扱い店を広げ、なかでも自らの「家の味」について綴ったZINE『家庭料理とわたし』が誠光社でスマッシュヒット。これがのちに初の著書となる『恥ずかしい料理』(同社刊)の出版につながった。

デザイン技術の向上を目指すうち、徐々に興味がテキストデザインを主体とした「文字組み」「組版」へと移行。そのオリジナル素材として、エッセイの執筆を本格的にスタートさせる。もともと小説などの文学作品に触れることは少なかったものの、持ち前のDIY精神で書き方を探求し、2023年にエッセイ集『和田夏十の言葉』(誠光社刊)を刊行。その翌年、執筆から装丁、本文組版まですべてひとりで手掛けたエッセイ集『細部に宿る』『あったらいいなはなくてもへいき』を自費出版した。

引き続き京都市内の中小企業に勤務中。2026年現在勤続18年目。